Sep 19 , 2019
十勝産小麦のお話
パンの主原料は言うまでもなく「小麦」です。
だから、良質な小麦を使うことは美味しいパン作りに直結するはず。
そのようなシンプルな考えで、生産者ー製粉業者ー消費者がしっかり繋がる、
安心安全で美味しい小麦を探し、出会ったのは十勝産小麦でした。
日本全体の小麦流通量のうち、およそ85%は海外から輸入されたもの。
政府によって、アメリカ・カナダ・オーストラリアなどから輸入され、製粉されています。
国内産小麦の流通量は、たった15%程度。その約6割は北海道で生産されています。
なかでも道東の十勝地方は、屈指の小麦の産地です。
冷涼で雨が少なく、広大な土地が広がる十勝平野は、小麦の栽培に適した土地と言われています。
長い間、国内で作られる小麦のほとんどは、うどんなどの麺類に適した品種でした。
国産小麦は、外国産小麦に比べてタンパク質の含有量が少なく、パン作りには適していないと言われていたそうです。
そのようななか、生産者、加工業者、研究機関が一体となって、パン用の品種を開発。
ついに「ゆめちから」や「春よ恋」のようなパン用の品種の生産拡大に成功し、知名度も上がってきました。
十勝産小麦は、パンを作る過程でも、感触や匂いに特徴があり、外国産小麦との違いがはっきりしています。
焼き上がると、小麦の風味が強く、甘みがあり、もちもちとした食感がとても魅力的です。
Qualitaは開店当初からこの十勝産小麦にこだわり、商品に合わせて適した品種をブレンド。
十勝産の小豆や北海道産のバターもあわせて使い、その魅力を最大限に引き出す努力をしています。
十勝産小麦は、先人の方々の挑戦と努力の賜物です。
大切に育てられ、製粉され、私たちのところに届けられた貴重な食材です。
Qualitaのパンで、それを存分に味わっていただければ嬉しいです。
参考資料:
農林水産省ウェブサイト
http://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/h26/h26_h/trend/part1/chap2/c2_4_02.html
http://www.maff.go.jp/j/seisan/boueki/mugi_zyukyuu/attach/pdf/index-73.pdf